複数の会社で借入している場合は「おまとめローン」
「今日はA社の返済日」「明日はB社の返済日」「来週はC社の返済日」のように、複数の会社からキャッシングしていると、返済計画が立てづらく、遅延や延滞の原因にもなりかねません。
「おまとめローン」を利用して、返済日を1つにし、毎月1回、定額の支払いにすれば、返済計画が立てやすく、遅延や延滞の原因も減らせます。
更に、合計100万円以上の借入がある場合は、金利が安くなり完済が近くなります。なぜなら、消費者金融や銀行カードローンは、「逆比例型金利」といって、借入金額が増えれば増えるほど、金利が下がるシステムになっているからです。
例えば、A社から70万円、B社から60万円、C社から40万円をキャッシングしている場合、支払利息はどれも法定金利の上限18%なので年間30.5万円です。
おまとめローンで、借金総額170万円をD社でまとめれば、適用される金利の上限は15%になるので、支払利息は25.5万円です。つまり、おまとめするだけで、5万円利息が減ります。
複数の借金をおまとめする際に注意すべきこととは?
さて、このお得な「おまとめローン」にもポイントがあるので、注意点として3つ説明していきます。
1.金利が高く設定されては意味がない
「金利が安くなるぞー!」「返済が楽になるぞー!」って思って、おまとめローンに申し込んだのに、安くならない場合があります。それは、キャッシング会社が金利を高く設定した場合です。
何社からも借り入れている人は、その分だけ貸し倒れリスクが高くなるので、貸し付ける側は慎重になります。限度額が100万円までの貸付で金利が18%のままという場合があるので、注意が必要です。
さらには、銀行カードローンの15%で借り入れているのに、おまとめすることで18%になってしまうなど、本末転倒になることもあるので、現在の借入金利をしっかりと確認しておきましょう。
その他、返済利息以外に、繰越返済手数料や新規口座開設金などの新たな出費が必要になってしまうので、「おまとめローン」で本当にお得になるのかを検討する必要があります。
返済利息は減ったけど、「その他の出費も合わせるとトントンだった!」ってことのないようにしましょう!
2.おまとめローン審査は厳しくなっている
消費者金融や銀行カードローンの行う一般的な審査に比べて、「おまとめローン」の審査は厳しいと言われています。
既に数社から借り入れを行っており、貸金業法の定める上限額まで借り入れている人も多いです。そのため通常の審査だけでなく、「おまとめローン」専用の審査を行っています。
当然、個人信用情報機関に借入件数、借入額などを照会され、金融会社の独自基準で審査されます。延滞・遅延などの事故情報は返済不能となるリスクと判断され、これまでに延滞や遅延がある人は、審査に通るのは難しいです。
当然のことですが、返済期日は絶対に守りましょう。返済能力の査定は非常に慎重に行われます。返済履歴だけでなく、勤続年数や職種など様々な要因を総合的に判断されるので、申し込んでも通らないことがあることは覚えておきましょう。
3.「おまとめ詐欺」には気をつけよう
ダイレクトメールや電話で、「おまとめしませんか?」とか、「おまとめで今だけ金利〇〇%」など、たくさんの勧誘や広告があります。その中には詐欺グループもありますので、「おまとめローン詐欺」には充分に注意しましょう。
詐欺グループの常套手段としては、申し込んできた人に色々と理由をつけて結局、無人契約機でお金を借りさせて、それを指定口座に振り込むように言ってきます。
そして、振込後に「返済実績ができ融資がおりやすくなります」とか「当社が代理で他のところに返済します」とか言葉巧みに言ってきます。
振込が完了したら連絡がつかなくなります。当然、振り込んだお金は戻ってきませんし、借金が増えたままです。
最近では、サイバーポリスなど警察の監視が厳しくなり、郵送や小包も対策がされるようになってきました。それでも、詐欺グループはあの手この手で、現金を受け取ろうとしてきますので、借りてもないのに支払うことは絶対にしてはいけません。
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